アドラー心理学の基礎学習~基本的な理論②~

皆さん、こんにちは。

今回からは、アドラー心理学の5つの理論についてお伝えしていきたいと思います。

 

アドラー心理学は大きく分けて次のようにまとめられます。

①自己決定性

②目的論

全体論

④認知論

⑤対人関係論

 

まず①の自己決定性について、これは前回お伝えしましたように、「人生の主人公は自分である」という考えの基となっている理論です。

 

裕福な家庭に育った人、貧しい家庭に育った人、健康な人、障害を持つ人など人それぞれ境遇や環境、才能などの自分を取り巻く世界は異なっています。しかし、裕福な家庭に育った人でも自分は不幸であると感じれば、自分の人生は不幸であると言えるでしょうし、貧しい家庭に育ったとしても、自分は幸せであると思えば、その人の人生は幸せと言えるでしょう。

 

つまり、自分を取り巻く世界とは関係なく、自分の環境をどう受け止め、どう対応するかは最終的には自分自身で決定によるものであるというのが自己決定性という考え方になります。

 

次に②の目的論について、簡単に言うと、人間が行動を起こす時には必ず何らかの目的を持って行うという考え方です。

 

例えば、学生時代にアルバイトをする人は今も昔も結構いらっしゃると思います。学業が本分である学生がなぜアルバイトをするのかというと、欲しいものがあったり、友達と遊ぶお金を得る為などの何かしらの目的があるのではないでしょうか?つまり、欲しいものを得ている自分、又は友達と楽しく遊んでいる自分になるという自分がなりたい未来の自分を目指し、アルバイトを一生懸命にしていると言えます。

 

しかし、中には家庭が苦しいからや生活費を稼ぐためなどの原因を理由として働いていると思われる方がいると思います。(この原因に注視した人物はアドラーと同時期に活動をしていたフロイトであり、いずれ二人の考え方の違いの説明は行いたいと思います)

 

勿論、こういう考え方をすることは可能です。ただここで重要なのは、どちらの考え方をする方がよりワクワクするのかということであり、人がよりやる気をもって行動するのかということであると私は思います。つまり、これも自己決定性によって決定することの一つと言えます。

 

次回もこの続きをお伝えしたいと思います。

 

参考文献:人生が大きく変わるアドラー心理学入門 著者:岩井俊憲

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