アドラー心理学とフロイト心理学②
皆さん、こんにちは。
今回は、フロイトの残した成果についてお伝えしていきたいと思います。
「フロイトの一番の偉業とは何なのか?」
その答えとして、一番に挙げられるのは「無意識」の発見であると思います。
それに関連した著書、「夢診断」や「精神分析入門」などはフロイト心理学についてあまり知らない人でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
フロイトは人の行動は意識的に行っているものもあるということは認めていますが、それは氷山の一角に過ぎないと考え、人の行動や感情を知るためにはそういった表面的なものだけでなく、とても巨大な領域「無意識」についても研究しなければならないと主張しました。
そんなフロイトは、人の精神は3つの層で構成されている考えました。
それは、「エス」、「自我」、「超自我」の3つです。
簡単に説明すると、「エス」は欲望のことで、生まれたばかりの頃はこの「エス」に従って行動します。しかし、成長して、家族以外の様々な人と接していくうちに、そういった欲望ばかりでは上手くいかないことを実感することで「エス」を抑圧、対立する「自我」が生まれ、「エス」を状況に合わせた形に「自我」が変形させるようになります。
また、「エス」や「自我」とは別の次元に「超自我」というものが存在し、「超自我」、つまり人の良心みたいなものによって「自我」をコントロールしているフロイトは考えました。
要約すると、フロイトは人には動物的な本能があり、それが人の行動原理であると考え、そういった欲望を理性によって抑え込んだり、変化させたりしていると考えました。つまり、人は感情によって支配されていると考えた為に、その感情の「原因」を知ることで、その人の問題に向き合おうとしたということです。
以上がフロイトの成果についてです。次回は、アドラー心理学とフロイト心理学を比較することで見えてくるものについて考えていきたいと思います。