アドラー心理学における「劣等」について④

皆さん、こんにちは。

今回は前回お伝えしたようなベイシック・ミステイクのような考えから抜け出す為の方法についてお伝えしたいと思います。

 

このことについて、アドラーは次のように考えています。

 

「自分の周りにとって健全かつ建設的で、現実に即した考え「コモンセンス(共通感覚)」を持つこと」

 

では、コモンセンスを持つ為にはどうすれば良いのか?

アドラーは3つの方法を提案しています。

 

①「本当にそうなの?」と疑う

②「またやってしまっているな」と自覚する

③「こうすればどうだろう」と建設的な考え方をする

 

要するに、第3者の目で自分を見ることを日常的に心がけることが大切であるということであると私は解釈しています。現にアドラーの口癖として、「他人の目で見、他人の耳で聞き、他人の心で感じること」という言葉があります。

 

話は変わりますが、1955年にサンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフとハリーによって発見された対人関係における気づきのグラフモデル、後に「ジョハリの窓」呼ばれるグラフがあるのですが、その図にもあるのように人には自分で気づいている部分と気づいていない部分、相手が気づいている部分と気づいていない部分というのがあります。(図を参照)

 

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このグラフからも分かるように、人は誰しも自分では気づいていない部分というものが存在し、自分が知っている部分以外のことに関しては目を向けようとしない人がいます。

気づかないだけで、人は皆それぞれに強みや価値を持っていると私は思います。なので、他人から自分の価値を見出してもらうのを待つだけではなく、自分でも常に第3者の目や耳、気持ちを持って本当の自分を知ってやるといったような気持ちで居続けることが大切であると私は思います。

 

次回は、この章のまとめをお伝えしたいと思います。