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正しい叱り方とは? part4

テーマ考察

皆さん、こんにちは。

今回は正しい叱り方をすることによってどんな効果があるのかについて考えていきたいと思います。

 

この効果について、考えていく前に、一つの事例を挙げたいと思います。

 

1983年にK.ブランチャードとS.ジョンソン著「1分間マネージャー」という本が出版されました。この本は、頭がとても切れる青年が優秀なマネージャーを探す旅に出て、その旅先でとても優秀なマネージャーに出会い、たった1分で効果的にマネジメントを学んでいくという物語です。そのストーリーの中盤にブラウンという女性のマネジャーに「1分間叱責法」というものについて説明をしている時の引用文です。

 

上司が責めるのは、人間としてのわたしではなく、わたしの行動だけなので、むきになって自己弁護する必要がないのよ。

 

つまりどういうことなのかというと、アイデンティティや信念・価値を責める叱り方をすると、たいていの人は言葉にするにしろ、言葉にしないにしろ、自分を正当化したり、上司に対する言い訳を考えたりします。なので、ミスをしてしまった原因や理由を探る行動がどうしても二の次になってしまいます。

 

また、行動レベルを責めることは、暗黙的にアイデンティティや信念・価値、能力に問題はなく、認めているという意思表示となり、部下などの叱られる側もミスにより落ち込みもなく、問題解決の為の勇気づけにもつながります。

 

話は変わりますが、この「1分間マネージャー」の主人公が物語のはじめに出会うマネージャーが、次の言葉を座右の銘にしています。

 

気分のよい部下は、よい成果を生む。

 

アイデンティティや信念・価値を責め続けられるとその人は、「自分は失敗者である」や「自分は価値のない人間である」という自己評価をしてしまい、それがその人のアイデンティティレベルに干渉し、自他ともに”失敗者”という認識を生んでしまいます。

 

人は誰でもミスを犯したり、勘違いをしたり、妬みや嫉妬などの正しくない感情を持ったりするものです。そんな誰もが有する部分を責め立てることは、はっきり言って時間の無駄であると私は思います。

 

なので、ミスと人格は分けて考えることが大切です。ミスはミスとして、原因を探り、人は人として、その人の素晴らしい部分を認める、これがコミュニケーションをはじめとする人との好循環を生むのではないでしょうか?

 

次回は、この章のまとめをお伝えしたいと思います。