家族布置(構成)分析について③

では、誕生順以外によるきょうだいの影響はどんなものがあるのか?

今回はいくつかの例をお伝えしたいと思います。

 

①大家族の場合

大家族の場合、家族のグループが複数になることがあります。きょうだいの年齢差が5~6歳以上になると、歳の近いもの同士でグループが形成され、2つ以上、または一人っ子が生まれたりすることも。

そして、一人だけ歳の離れた子は、年下のきょうだいに対して、きょうだいとしてではなく親のように接することがあります。

 

②亡くなった子や流産があった場合

家族の中に早死にしてしまった子がいる場合、早死にしてしまった子が家族の中で特別な存在になることがあります。理由としては、既に亡くなってしまっている子と競争することは困難で、亡くなってしまった子が実際よりも美化されて記憶の中で生き続けるからです。

また、親も生き残っている子供に対して、必要以上に過保護になってしまうこともあります。

 

③きょうだいの性差による影響

男ばかりのきょうだい、女ばかりのきょうだいの中で育つと、男っぽい女の子、女の子っぽい男の子ができることがあります。そして、女きょうだいばかりや女ばかりの家族の中で育った一人息子は家族の中の地位が不利になりがちになり、異性に対する付き合い方が下手になることもあります。

また男女混合のきょうだいの場合、第一子でなくても長男、長女はやや第一子のような役割になり、末子でなくても、同性中の最年少の子はやや末子のような振る舞いをすることがあります。

 

以上が誕生順以外によるきょうだい影響でした。次回は良い家族関係を築く要因についてお伝えしていきたいと思います。

 

参考文献:人生が大きく変わるアドラー心理学入門 著者:岩井俊憲

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