自己評価を高める心理学③

しかしながら、いきなり自分を許すといっても、何をどうしたらいいのかわからない人も多いのではないでしょうか?

 

今回は、自分を見つめ直すきっかけの方法として、ヘルマン・エビングハウスが開発した「文章完成法」と手法をお伝えします。

 

必要なものは、ノートと筆記用具です。

 

ノートの新しいページの一番上に、次の未完成文(※)を1つ書いてください。未完成文が書けたら、その未完成の部分(……)の答えを6~10個くらいを目安に書いてください。字のミスや文のつながりが矛盾しているなどを気にせず、思いのまま書いてください。書き終わったら、次の未完成文を新しいページに書いてください。

尚、未完成文は上から順に選択し、全て行ってください。

 

(※)

私が受け容れにくい感情は……です。

私が受け容れにくい行動は……です。

私が頭の中から追い出そうとしがちな考えは……です。

身体のことで受け容れにくいことは……です。

私が自分の身体をもっと受け容れるならば……でしょう。

私が自分のやったことをもっと受け容れるならば……でしょう。

私が自分の感情をもっと受け容れるならば……でしょう。

私が自分の欲求や要求をもっと素直に認めたら……でしょう。

自分を受け容れると困ることは……です。

私が自分を受け容れているのを人が見たら……でしょう。

自分を受け容れることの良い点は……です。

私が気づいていることは……です。

私が感じ始めていることは……です。

私が自分の体験を否定しないようになると……でしょう。

私が深い深呼吸をして自分を受け容れると……です。

 (引用文献:「自己評価」入門 自信を育てる心理学 著者:ナサニエル・ブランデン 訳:手塚郁恵

 

大切なのは、頭で思うだけではなく、文字にしてしっかりと目で確認することだと私は思います。是非、やってみてください。次回に続きます。

 

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自己評価を高める心理学②

自己評価を高める為には、何が必要なのか?

まず必要なのは、「自己受容」です。

 

私の考えとしては、人生を歩んでいくことは、同時に自分という人間との交際だと考えていて、一種の人付き合いだと感じています。

 

なので、自分の評価を高める為には、自分が別の誰かを評価する時と同じように、相手のことを認め、好きにならなければならないと考えています。

 

では、自分の存在を受け容れる為にはどうすればよいのでしょうか?

 

結論として、自分を「許す」ことです。

 

勿論、劣等感を感じ、それを改善したいという気持ちを持つことを否定しているわけではありません。しかし、行き過ぎた劣等感は、その人を縛る鎖となり、チャレンジする気持ちを奪い、行動を制限する枷となるだけです。

 

自己評価が低い人は、このような行き過ぎた劣等感を持っている人がほとんどです。なので、行き過ぎた劣等感を持ってしまった場合、まず行わなければならないのは、欠点を改善することではなく、欠点を許すことなのです。

 

人が自分の欠点や誤りを直す為に、本当に必要なのは、劣等感ではなく、欠点や誤りを直そうとする勇気なのです。そして、人が勇気を持つ為に、必要なのは、非難や否定などではなく、承認や肯定といった自分の存在を認めてくれる気持ちです。以上のことから、自己評価を高める為には、まずは自分のあらゆる部分を「許し」、「肯定」してあげることが大切です。

 

次回に続きます。

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自己評価を高める心理学①

皆さんは、自分のことをどれくらい評価していますか?

学生時代の頃の私は、自己評価がかなり低かったと今では感じています。

 

私の経験上、自己評価が低いとその人のパフォーマンスも著しく低くなると考えています。理由としては、3つほど考えられます。

 

1つは、行動が起こせないこと。若い頃はあらゆるものに関して、未熟であり、不安定だと言えます。逆を言えばその分、あらゆるものに取り組め、どれを成長させるのかを比較的自由に選択することが出来るのです。しかし、自己評価が低いとどれも自分には不可能なものに感じられ、始める前に諦めてしまうのです。

 

次に、成功イメージを持ちづらいこと。自己評価が低いと、自分は何も出来ないと感じるので、どうしても失敗するイメージを抱いてしまいます。スポーツなどでもよく言われることですが、自分の中で思い描くイメージは、そのまま現実でもそのイメージ通りになりやすいものです。なので、失敗するイメージばかり描いていると、どうしても失敗が多くなります。

 

最後に、自分を好きになれないこと。自己評価が低いことを言い換えれば、自分と仲が悪いと言えます。つまり、四六時中仲が悪い人と共に生活をしている状態なので、何をするにしても楽しいことはありません。楽しくないもので、いい結果が出ることはあまりありませんよね?

 

以上のことから、自己評価を高めることは、人生のパフォーマンスを高めることと同じことなのです。次回からは、自己評価の高め方を考えていきたいと考えています。

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人生を変える今日の言葉 36言目

デール・カーネギーの言葉

あなたの話し相手は、
あなたのことに対して持つ興味の
100倍もの興味を、
自分自身のことに対して
持っているのである。

(出典:デール・カーネギーの名言・格言集。時代を超える言葉 | 癒しツアー

 

人は誰しも承認欲求という自分の存在や価値などを他者に認めてほしいという欲求を少なからず持っているものです。しかし、その承認欲求から誰かと会話をする時に、自分の考えや存在を認めてもらおうとするあまり、自分のことばかりを話してしまう可能性もあるのです。

 

人と会話をする時は、自分と同じように相手も自分のことを認めてほしいと感じていることを忘れてはいけないと私は感じています。なので、相手と信頼関係を築きたいのであれば、とことん相手の話に耳を傾けることが大切です。

 

そして、人というのは自分の欲求が十分に満たされると欲求を求める衝動を感じにくくなり、他者に目を向けられる余裕が生まれます。なので、こちらが十分に話を聞いた後、かなりの確率で相手もこちらの話に耳を傾けてくれるでしょう。

 

もし、今自分の話をもっと聞いてほしいという欲求に駆られていると感じているのであれば、まずは自分が積極的に他人の話に耳を傾けるといいと思います。これは承認欲求以外の欲求でも同じことが言えるでしょう。自分の期待に応えられるのは自分であり、何事も自分が行動を起こすことが大切だと私は感じています。

 

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人生を変える今日の言葉 35言目

ベンジャミン・フランクリンの言葉

知識に対する投資は、
常に一番の利益を生み出す。

(出典:ベンジャミン・フランクリンの名言 | 地球の名言

 

「知識」と言われると、どこか学術的な印象を受けてしまいがちですが、私の考えとしては、「知識」とはこの世のすべてのことだと考えています。

 

例えば、「人に会ったらちゃんと挨拶をする」、これも知識だと思います。こんなの誰でも知っていることで、知識でも何でもないと感じる方もいるかもしれませんが、こういったありきたりなものでも結構奥が深いもので、一概に挨拶といっても、声に出して行うものもあれば声を出さず、頭を下げる「会釈」もあり、頭を下げるにしてもその程度によって意味合いが変わってくるなど様々あります。

 

そして、この「挨拶」の知識を深めたことにより、人々の信頼を得て、出世した人もいらっしゃいます。このように、どんな些細に感じるようなものでも、利益を生み出す知識になり得るのです。

 

また、知識に対する「投資」とは、必ずしもお金による投資だけではなく、時間や信念、思いなどをつぎ込み、学ぶことも含みます。

 

要するに、「何を学ぶか?」ではなく、自分が「何を学びたいのか?」を考え、お金だけではなく、時間や信念などいつまでも学び続けたいと思える「知識」を学ぶことが大切だと私は感じています。

 

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人生を変える今日の言葉 34言目

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの言葉

本当の自由な心とは
「認める」ということである。

(出典:ゲーテの名言・格言集。支えとなる言葉 | 癒しツアー

 

「私はなんてダメなやつなんだ。」

「あんな奴私は絶対認めない!」

「なんでみんな私のことを認めてくれないの!?」

 

憎しみ、恨み、怒りなど私たちはこのような負の感情を無意識のうちに自分の心の中に募らせてしまうことがあります。しかし、多くの場合、その負の感情を持つと同時にその負の感情を認めたくないという思いを抱いてしまいます。

 

ただ、感情というものは上記のような負の感情でなく、喜びや楽しさなどの正の感情も含めて、抑えようとするととてもストレスを感じます。そして、人が感情を持つのにはそれなりの理由があり、目的があるのでそれを達成しない限り、その感情が無くなることはない為、どんどん自分の中に溜め込んでしまいます。

 

結論として、自分の感情は素直に認めてしまうことが大切だと私は思います。例えば、「あいつを許せない」という感情を持っているのであれば、「ああ、自分はあの人のことを許せないのだ」と認めてしまった方が、その感情を否定し、無理に相手を好きになろうとするよりもずっと楽なはずです。

 

そして、自分の感情は素直に表に出した方が、人間関係もよりうまくいくようになります。例えば自分が嫌いだと感じている人と無理に付き合って相手に合わせると、自分の周りには自分が苦手だと感じるタイプの人たちが周りに集まるからです。なぜなら、自分自身が苦手だと感じるタイプの人たちにとって好かれやすい自分になっているから。

 

私の考えとしては、言葉は悪いですが、自分が付き合う人を選ぶことが大切だと思います。むしろ、八方美人のような態度は信用されない人間になる可能性があると私は思っています。それよりは、自分自身の気持ちを大切にして、自分が一緒にいて楽しい人といる方が、本来の自分の力を最大限に発揮できる人間になれると考えています。

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人生を変える今日の言葉 33言目

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの言葉

自分自身を信じてみるだけでいい。
きっと、生きる道が見えてくる。

(出典:ゲーテの名言・格言集。支えとなる言葉 | 癒しツアー

 

人が最も恐怖を覚えることはどんなものであるかを考えた時、その一つの答えとして、自分の存在を誰からも認められなくなることだと感じます。

 

私の考えとして、人が生きていく為には食事や水、睡眠などの生理的欲求の他に承認欲求があると思っています。なぜなら、この宇宙に生物という存在が自分以外誰一人としていなくなってしまったとしたら、私の場合、とても正気でいられる気がしないからです。

 

そして、そのような状況はたとえこの宇宙から生物という存在が居なくならなくても起こり得ることなのです。それはどういう状況かというと、自分が自分の存在を認めなくなった時です。

 

人が自分の存在を否定した時、周りの人、例えば家族や恋人、友人などがその人のことをしっかりとその存在を認めていたとしても、そのことに気づかず、自分はこの世界の人すべてに存在を否定されていると感じてしまうのです。

 

しかし、現実的に考えて、一人の人間の存在を世界中の人が肯定することがないように、全ての人がその存在を否定することはあり得ないのです。必ずその存在を肯定してくれる人がこの世には存在しています。つまり、自分が自分自身を否定せず、認めてさえいればあなたのことを認めてくれる存在に気づくことが出来るのです。

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