人生を変える今日の言葉 48言目
アルバート・エリスの言葉
前に進もうとするのを抑制する3つのマストがあります。
”上手くやらなきゃ”
”あなたは私によくしなきゃ”
”社会なんて簡単じゃなきゃ”
(原文)
There are three "must"s that hold us back;
"I must do well"
"You must treat me well"
And "the world must be easy".
(出典:アルバート・エリスの名言)
「するべき」という言葉には、魔物が住んでいます。その魔物に憑りつかれてしまうと、何でも完璧でなければならないという強迫観念に襲われるのです。
しかし、物事は完璧を求めれば求めるほど、その不完全さや未熟さといった完璧ではないものがドンドン明るみに出てくるものです。例えば、人間関係を例に考えてみます。
人間関係とは、とても曖昧なもので、特に友人関係などはどこからが友人であるのかないのかの判断できるものはないと私は思います。ではそんな時、ある人が友人関係を明確に「するべき」だと考えたらどんなことをするでしょうか?
私が思いつくものであれば、まずは友人の証明書を自分が友人だと思う人に発行すると友人とそうではない者の境界は出来るでしょう。しかし、ここでいくつか疑問が出ます。その証明書を発行する基準はなんでしょうか?またはその証明書には期限があるのでしょうか?証明書の受取に拒否権はあるのでしょうか?・・・、考えだしたらきりがありません。
このように、完璧を求めるとどんどんその曖昧さが見えてきます。つまり、「するべき」ものを求めれば求めれるほど、本当にしなければならないものが見えなくなり、何が大切なのかわからなくなります。
そして、そんな状態で生まれる友人関係は、おそらく完璧な友人関係とは程遠いものだと感じます。
あなたが本当にするべきだと思っていることは、本当にしなければならないものでしょうか?するべきという思いに囚われてはいないでしょうか?何か行動をする前に、そのするべき思いと冷静に向き合うことがとても大切だと私は思います。