第二回 自分を見つめよう勉強会~聴く編⑤~
皆さん、こんにちは。
今日で、「聴く」編の最終回です。
今回は、「聴く」ことについてのまとめをお伝えしたいと思います。
「聴く」ための基礎をまとめると次のようになります。
①相手に意識を向ける。(「認める」ことも忘れない)
②頷きや相槌などの能動的なリアクションをとる。
となります。
更に踏み込むなら、コーチングでは「ペーシング(pacing)」というものがあります。
人によって話すスピードや歩く速さなど、その人のリズムが存在します。ペーシングはその人のリズムに自分のリズムを合わせることを言います。
例えば、話す相手が早口なら頷きを早くしたり、自分も少し早口で話すようにします。逆に話すスピードが遅い人ならゆっくりと頷いたり、話すスピードをゆっくりにしたりすることです。
このペーシングは、「自分を見つめる」時にも応用できます。
人の感情は常に一定ではありません。いいことがあればウキウキ、ワクワクした気持ちになるでしょうし、つらいことがあったら悲しい気持ちになったりと状況によって変化していくものです。
ポジティブな気持ちを拒否する人はなかなかいないでしょうが、ネガティブな気持ちを拒否したい人はかなりいるのではないでしょうか?
ネガティブな気持ちをいつまでも持ち続けるというわけではありません。ただポジティブな時とネガティブな時のペースは違ってくるでしょう。
その時々の自分のペースをしっかり「認める」ことが大切です。「認めた」上で、状況に合った対応をすることが「自分を見つめる」時のペーシングであると私は思います。
常に自分の気持ちに正直でい続けることは簡単ではないでしょう。
だからと言って、自分の気持ちに嘘をつき続ける必要もないのではないでしょうか?
たまには自分の気持ちにしっかり向き合い、こころのペースに合わせて、自分の本心を「聴く」時間を設けることが大切だと思います。
以上で、「聴く」編を終わりたいと思います。
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