早期回想分析について⑦

では、まず「同級生」が何を意味しているのかを考えてみましょう。

同級生たちは、立場や環境が話者とよく似ていて、大人たちよりも身近な存在だと言えます。要するに、先生や親などの目上の人たちの中にいるよりも「立場が同じで、身近な存在たちの中にいる」ことがより幸福度が高いと考えられます。つまり、これが幸福の条件の一つだと考えられます。

 

次に、「感謝される」ことや「評価される」ことはどんな意味があるのでしょうか?

文字通り、感謝されることと評価されることが幸福の条件だと考えてもよいと感じると思いますが、おそらく話者でなくても、人から感謝されたり、評価されることはとてもうれしいことなので、もう少し掘り下げる必要がありそうです。

 

では、感謝されたり、評価されたりすることは一体どういうことでしょうか?

私の考えとしては、一目を置かれること、注目されることだと感じます。なぜなら、人を見下していたり、人を嫌っている人がその相手に対して、感謝したり、評価したりすることはまずあり得ないと感じるからです。

 

以上のことをまとめると、この話者は「対等で身近な人たちから一目を置かれ、注目されること」で幸せを感じられるということになります。

 

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