人生を変える今日の言葉 30言目

デール・カーネギーの言葉

あなたが明日出会う人々の四分の三は、
「自分と同じ意見の者はいないか」
と必死になって探している。
この望みを叶えてやるのが、
人々に好かれる秘訣である。

(出典:デール・カーネギーの名言・格言集。時代を超える言葉 | 癒しツアー

 

人は誰しも自分のレンズを持っており、そのレンズを通してこの世界を見て、自分の考えを形成していきます。アドラー心理学では、こういった考えのことを私的理論(プライベートロジック)と言います。

 

この私的理論は、その人の中では絶対なので、他の人に否定されるととても不愉快な気分になります。逆を言えば、自分の考えに賛同してくれるととても嬉しく感じます。

 

では、相手の考えに常に賛同すればよいのかというと、実際は相手の考えに常に賛同することを心がけている人はとても少ないのです。なぜなら、私的理論というのは無意識のうちに形成されるものなので、私的理論に基づいて正しいと判断したものを、正しくないと疑うことは少なく、そもそも疑うという選択肢すら頭には浮かばないものです。

 

つまり、自分の考えを常に理解してくれる人というのはとても希少な存在だと言えます。要するに、相手の意見に理解を示すことを意識するだけで、相手にとって特別な存在になることが出来るのです。

 

ただ、勘違いをしてもらいたくないことは、相手の意見に理解を示すことと賛同することはまた別のことだということです。どう違うのかというと、理解することは相手の意見を一度受け止めるということで、いきなり相手の意見を否定するのではなく、相手の意見を認めるということなのです。一方賛同は文字通り、相手の意見に賛成し、同じ意見であることを相手に示すということです。

 

つまり、必ずしも相手の意見と自分の意見を合わせる必要はないというのが私の考えです。ただ、相手の意見は間違っているのではなく、そういった考えがあるということを承認するだけでも相手にとっては嬉しいことだと感じると私は思います。

f:id:discover-knowledge5:20161104210812p:plain